《連載》聞いてや、マッサン!#7「ブランドストーリー動画作成秘話」

Should auld acquaintance be forgot
and never brought to mind ?
Should auld acquaintance be forgot
and days of auld lang syne ?

”古くからの友を
思い起こすことがなくてもいいのだろうか”
”昔懐かしい日々を
忘れさってもいいのだろうか”

<スコットランド民謡 Auld Lang Syneより>

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こんにちは。

高知県日高村の「醸造所の社長」こと、さきちゃんです。

私たちは今、高知でスコティッシュビール醸造所の立ち上げ真っ最中です(2026年3月現在)。 

本連載『聞いてや、マッサン!』では、現在(2025年12月末~)再放送中のドラマ『マッサン』のストーリーを出発点に、今まさに進行している私たちの醸造所づくりの裏側を等身大でお届けします。 

第7週のテーマは、私たちの「ブランドストーリー」。
この動画のBGMに選曲したのは、日本人なら誰もが知っているあの曲。

それでは、どうぞ。

第7週『触らぬ神に祟りなし』

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画像:NHK ONEより

(あらすじ)
家賃滞納のピンチをきっかけに、エリーは大家の娘・幸子の英語教師となる。亡き母への想いから後妻の由紀子を「お母さん」と呼べず悩む幸子と、再婚したことが間違っていたと離縁を言い出した大家・野々村。家族がもう一度絆を取り戻せるよう、エリーは由紀子の誕生日会を企画する。重苦しい雰囲気の中、エリーはオールド・ラング・ザインを歌い始める。

出典:NHKアーカイブス『マッサン』番組内容

エリーが誕生日会で歌うスコットランドの民謡、Auld Lang Syne(オールド・ラング・ザイン)。

実はこの曲、私にとっても、そしてこれから誕生する私たちの醸造所にとっても、特別な意味を持つ曲なんです。

3分に凝縮することの難しさ

2025年10月に公開した私たちのブランドストーリー動画。

私たちはこの動画を作成するにあたって、ブランドストーリーとは?というところから始めなければいけませんでした。

ありがたいことに、日高村には地域おこし協力隊が自主的に集まって行っている勉強会があるのですが、その中心となっている地域商社nossonさんにアドバイザーになってもらい、動画作成のポイントを教えてもらいながらスクリプトを書きました。

一般社団法人nosson|日本一、おばあちゃんが幸せな村をつくる地域商社 高知県日高村で関係人口創出、いきいきソーシャルアクションプロジェクト、ふるさと納税運営、地域おこし協力隊支援などを展開する nosson.jp

特に難しかったのが、いかにわかりやすい言葉で私たちのストーリーを伝えるのか。

しかも、3分という短さで。

スクリプト(台本)は、何度書き直したか分かりません。

何を伝えたいのか?
どんな景色を見せたいのか?

夜通しパソコンに向かい、一文字一文字に想いを込め、削っては言い換え、また削り…を繰り返しました。

映像制作チーム、.newさん

今回のブランドストーリー動画を共に作り上げてくれたのは、愛知県半田市を拠点に活動するクリエイティブチーム、.newさん。

.new(ドットニュー) / 適切な接点を創る映像プロダクション .new(ドットニュー)は、愛知県を中心に活動する映像プロダクションです。プロモーション映像やWeb CM、モーショングラ dotnew.jp

なぜ高知のプロジェクトを、愛知のチームにお願いしたのか。

きっかけは、日高村の元地域おこし協力隊のお友達やnossonさんからの紹介だったのですが、何より彼らの「“適切な接点”を、クリエイティブの力で生み出す」という使命感に深く共鳴したから。

.newさんは、私たちBRAVE&BRAWが持つ「らしさ」を掘り下げ、私たちだけでは到底切り取れなかった視点や方法で、映像という形に昇華させてくれました。

私たちだけでは切り取れなかった視点。それは、日高村の何気ない日常。

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水質日本一の仁淀川にかかる沈下橋にて

ここに住んでいる私たちにとっては当たり前になってしまった風景も、彼らの外からの視点で見直すことで、「こんなに美しかったんだ」と再確認できました。

さらに言えば、.newさんはもともと高知の大ファンで、これまでに何度も高知に遊びに来てくださっていたということを知って、私はただただ、それが嬉しくて。

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灼熱の中、河原でジョンのシーンを撮影した
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撮影が楽しくて、こんな集合写真も撮ってもらった

だから、私たちの動画作成を通じて愛知県の高知ファンとつながりたいとも思ったし、そんな県外のプロにお願いすることで、私たちの存在をもっと高知県外へと届けられるのではと考えました。

完成した時、私もジョンも感無量でした。今でも、ちょっと煮詰まったときとか挫けそうなときに見ているくらい、本当に彼らと作ってよかったと思っています。

そして、この動画のBGMに選曲したのが、『マッサン』でエリーが歌っていたAuld Lang Syneなんです。

スコットランド民謡Auld Lang Syneは、日本のあの曲

Auld Lang Syneは、スコットランドの国民的詩人ロバート・バーンズが18世紀に書いた詩が元になっており、日本の「蛍の光」の原曲でもあります。

日本語の歌詞はもともとの詩の訳ではありません。また、日本では別れの曲というイメージが強いですが、本場スコットランドでの意味合いは全く異なります。

スコットランドでは、大晦日のカウントダウンで必ずこの曲が歌われます。面白いのは、その歌い方。

全員が大きな輪になり、腕を胸の前で交差させて左右の人と手を握り合い、輪になって歌うんです。

そこには、「今日初めて会った人も、今はかけがえのない友である」という、強烈な一体感と境界線の消失があるように思えます。

歌詞の中にこんな一節があります。

“We’ll take a cup o’ kindness yet”
親愛の杯を酌み交わそう

これは、ただ過去を懐かしむのではなく、「いろいろあったけれど、こうしてまた会えたことを祝して、一杯の酒を飲み干そう」という、非常に前向きな再会の儀式でもあるんです。

私たちのパブに重ねる想い

私たちがこの曲をブランドストーリー動画に選んだのは、まさにこの腕を組んで輪になる空気感を、私たちのビールやブリューパブで実現したいからです。

今回『マッサン』第7週で、Auld Lang Syneを歌うエリーの歌声がバラバラだった野々村家の心を一つに繋ぎ止めたのを見たときも、とてもスコットランドらしい意味づけだと感じました。

私たちのつくるスコティッシュビールが人々をつなぐ「親愛の杯」となって、この小さな村でまた再会を果たせますように。

前から知っちゅう友達みたいに、語らおうや。
スコティッシュビール片手に、
日高村でね。

私たちのキャッチコピーには、そんな想いが込められています。

ショートバージョンがノミネートされた!

このブログを書き始めて、.new代表の稲葉さんからLINEメッセージが届きました。

なんと、Nikon Vertical Movie Award 2026に出していた私たちの動画のショートバージョンが、一般部門にてノミネート!残念ながら受賞には届きませんでしたが、このページに載せてもらってるだけでとても嬉しいです。

Nikon Vertical Movie Award 2026 縦型動画の代名詞となる映像作品を決めるアワード『-Nikon Presents- Vertical Movie Award site.vook.vc

しかも、代表の稲葉さんの別の作品は、One Scene部門賞とクリエイティブ支援賞を受賞されたそうです。しかも、高知の仁淀川の風景で!稲葉さん、おめでと~!

作品は上記リンクから。ぜひご覧ください。

最後に(写真:棟上げが始まった醸造所)

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最後まで読んでくださって、ありがとうございます。

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Life is more fun if you are BRAVE&BRAW!
皆さんとAuld Lang Syneを口ずさみながら乾杯できる日を夢見て。
日高村より。

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