DID YE, AYE? | 4.5%

「”Did ye, aye?”(へぇ、マジで?)

スコットランドのパブに入ると、あちこちのテーブルからこの言葉が聞こえてきます。ビール片手に仲間と話に花を咲かせ、相手の話に『へぇ、マジで?』と相槌を打つ。そんな温かいパブの風景そのものを、このビールの名前にしました。」

「シリング」とビール分類の知られざる歴史

クラフトビールの世界では「Scottish Export(スコティッシュ・エクスポート)」や「80/-(80シリング)」というスタイル名が定着していますが、実は「Light」「Heavy」「Export」といった分類は近代に作られた概念です。

歴史をさかのぼると、かつてのスコットランドにおけるビールは、現代のように厳格なスタイルで分かれていたわけではありませんでした。大麦麦芽の使用量に対して課せられる税率(タックス・タリフ)によって価格が決まり、日常的に家で飲まれるビールは低アルコールで、醸造所ごとに色も味わいも全く異なる多様なものでした。

その後、19世紀のヴィクトリア朝時代になると、樽(ホッグスヘッド)あたりの税額を表す「60/-(ライト)」「70/-(ヘビー)」「80/-(エクスポート)」というシリング表記が定着していきます。

今回僕たちが作ったレシピは、まさに僕の叔父や祖父たちが地元のパブに通い、日常的にグラスを傾けていた「80シリング」の伝統的な骨格をベースにしています。

伝統のモルト感に、ニュージーランドの風を吹き込む

80シリング / スコティッシュ・エクスポートの醍醐味は、なんと言っても「モルトから引き出されるダークキャラメルとドライフルーツのような深み」です。

しかし、僕たちはただ歴史を再現するだけにとどまりませんでした。この伝統的な味わいを現代のクラフトビールシーンへ引き上げるため、ニュージーランド産の注目ホップ「Rakau(ラクウ)」をアロマに採用しました。

さらにオーツ麦を加えて滑らかな口当たり(Oat Creaminess)を仕込むことで、モルトの深いキャラメル感に、まるで熟したイチジクやドライフルーツを思わせる華やかな香りが重なり合う、新感覚の一杯が完成したのです。

シングルモルト・スコッチウイスキーとの極上のペアリング

『DID YE, AYE?』は、伝統的でありながらどこかモダン。モルトの豊かな味わいと低めの苦み(4.5% ABV)のバランスが秀逸で、どんなシングルモルト・スコッチウイスキーとも驚くほど相性が良いのが自慢です。

ストレートのウイスキーを一口含み、チェイサー代わりにこの『DID YE, AYE?』を口に含む。ウイスキーの樽香と、ビールのキャラメル・イチジク香が見事に溶け合います。

「マジでこんなに合うの?」と思わず言いたくなるような至福のペアリングを、ぜひ体験してみてください!

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