大切なものは、実はすぐそばにある。
私たちにとっての大切なものは、この日高村の豊かな水であり、支えてくれる地域の方々であり、そしてこれから出会う「あなた」という仲間です。

こんにちは。
高知県日高村の「醸造所の社長」こと、さきちゃんです。
私たちは今、高知でスコティッシュビール醸造所の立ち上げ真っ最中です(2026年3月現在)。
本連載『聞いてや、マッサン!』では、現在(2025年12月末~)再放送中のドラマ『マッサン』のストーリーを出発点に、今まさに進行している私たちの醸造所づくりの裏側を等身大でお届けします。
第10週のテーマは、私たちの「仲間探し」。
それでは、どうぞ。
第10週『灯台下暗し』

(あらすじ)
北海道での醸造を理想とするマッサンに対し、鴨居は輸送と宣伝の利便性から山崎の地を選択する。反発するマッサンだったが、山崎の水の良さと鴨居の先見性に触れ、現地での工場設立を決意。職人探しでは、エリーの機転で広島の実家である酒蔵から俊夫を呼び寄せ、鴨居もその気概を認めて採用する。場所と人が揃い、マッサンはついに夢への一歩を踏み出す。
出典:NHKアーカイブス『マッサン』番組内容
理想を現実に変えるのは、「人」
現在、醸造所の建設は佳境を迎え、ボイラーやガスの設置、そして海外から届いた醸造タンクや缶充填機の据え付けと、ハードウェアとしての形がようやく整ってきました。
でも、マッサンを観ていて改めて痛感させられるのは、どんなに最新の設備を揃えても、そこに人がいなければ、そしてそこに想いがなければ、おいしいお酒は造れないということです。
マッサンが北海道という理想の土地にこだわりながらも、鴨居大将の山崎という選択を受け入れ、そこで俊夫という信頼できる仲間と握手を交わしたように、私たちも今、日高村というこの場所で、共に汗を流してくれる仲間を求めています。
地域おこし協力隊を募ります
この度、日高村にて地域おこし協力隊(醸造所運営・ビール造り支援)の公募が正式に始まりました。

私たちが求めているのは、単なる作業員ではありません。また、私たちに「ついてきてくれる人」でもありません。
私たちが出会いたいのは、私たちと肩を並べて、時に衝突しながらも、最高の一杯のために妥協を許さない、造り手としての誇りを共有できるパートナーです。
私たちが造るのは、スコットランドの伝統的な製法をベースに、日高村の清らかな水と風土を織り込んだビール。
それは、マッサンがスコットランドの技術を日本の山崎で昇華させたプロセスと、とても似ています。
なぜ今、仲間が必要なのか

醸造所の立ち上げは、泥臭い作業の連続です。
最近だと、輸入した設備の通関作業に奔走したり、配送と搬入のやりとりの電話を一日に何回もしたり、補助金の実績報告書という膨大な書類の山と格闘したり。
マッサンが鴨居大将と経営方針でぶつかったように、理想とビジネスとしての持続性の間で悩むこともあります。
でも、だからこそのやりがいや達成感も日々強く感じています。
そして何よりうれしいのが、毎日毎日、私たちのビールを楽しみにしてくれている方からの声援が聞こえること。

私はどうしても、この村に、この高知県に、恩返しがしたい。ビールでたくさんの出会いを生んで、私たちのビールを囲む人たちを幸せにしたい。
それには、仲間が必要なのです。
私たち夫婦だけの独りよがりなこだわりは、時に私たちを盲目にさせます。私たちにない客観的な視点で意見をくれる存在や、醸造長を支えてくれる存在がいて初めて、ビールは文化として地域に根ざしていくのだと思います。
日高村という「山崎」で、新しい物語を
ドラマの中で、鴨居大将は鉄道が近くを走る山崎を選びました。それは、多くの人にウイスキーを届け、見学に来てもらうための宣伝の視点があったからです。
私たちの醸造所も、高知市内からJR一本で来れる距離にあります。日高村という豊かな自然の中にありながら、地域の方々や観光客が直接造り手と触れ合える場所を目指しています。これは、かつてマッサンと鴨居大将が夢見た「開かれた蒸留所」の姿でもあります。

今回募集する地域おこし協力隊の方には、醸造の補助はもちろん、パブでの接客や、SNSを通じたブランドストーリーの発信、そして地域イベントの企画など、多岐にわたる経験をしていただきたいと考えています。
- 「自分の手で何かを創り出したい」
- 「地域の資源を活かして、新しい価値を生み出したい」
- 「ビールという文化を通じて、人を笑顔にしたい」
そんな熱い想いを持った方に、ぜひ私たちの門を叩いてほしいのです。そしてもし、協力隊任期後もこの村に残りたいと思ってくれるなら、ぜひ正式に社員としてお迎えしたいと思っています。
最後に(写真:完成した醸造所)

広島から大阪へ、そして北海道へ。マッサンの物語がつながっていったように、私たちのBRAVE&BRAWの物語も、ここ日高村から世界へとつながっていきます。
そのつながりを私たちと一緒に紡いでくれる、すばらしい出会いがあることを心から楽しみにしています。
共に、日高村から最高の一杯を届けませんか?
Life is more fun if you are BRAVE&BRAW!
最高の一杯を目指して。
日高村より。






